猫背を直したい

恥ずかしい

ガルパン全然知らないのに大洗に行った4


自衛隊の船がいるイベント広場を後にし、次は大洗の有名観光スポットの一つである大洗磯前神社に向かうことにした。

折角なので、おたくがたくさん集うストリートである聖地商店街を神社方面へ歩いていく。ストリートには様々な年齢層と服装のおたくが歩いており、おたくの宝石箱であった。

途中、疲れたのでジンジャーエール(辛口)を店の前のベンチにどっかり座って飲んでいたら、いきなり目の前に停車した自転車乗りのおたくに、唐突に「後ろの看板いいすか!?」と言われ「えっ!?!?」と驚いて振り替えってみると、そこには誰かのサインが入った二次元美少女の等身大ポップが鎮座していた。おたく、邪魔をしてすまない。

他にも電車男に出てきそうな口調で喋るネイティブのおたくや、今日はまだ宿をとっていないので素泊まりを頑張って探したいと声変わりしてなさそうな声で興奮しているハゲた60歳ぐらいのおたくや、店主にドヤ顔で大洗訪問歴と大洗のよさを語るいきりおたく等々、本当にポケモン以上の多様性をもつおたくと出会えた。

 

神社方面へは私以外にもポツポツと何組かのおたくが歩いており、たまに向こうからも行き交うおたくもいたりして、車や自転車が無かった時代の街道はこんな感じだったのではないかと私は思いを馳せた。

聖地ストリートの出口に差し掛かると目の前にデデンと大きな鳥居が見えてくる。私はウキウキし、後ろを歩いていたおたくも興奮していた。
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 ここからもう少し歩いて神社のメインゲートに向かう。

 

窓の前なのにみんなが立ちションしたくなるような不思議な魔力を持っているらしい壁。
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感情失禁でも無いのに泣けてくる一句。トホホホト。。
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先生の次の作品に期待したい。
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ホテルの前をいくつか通りすぎて、神社前に到着。
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立派な神社なので、境内はオタクだけでなく一般の観光客もたくさん参拝していた。

 

 

何故か塀に並べられたえべっさん等。
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有名な海の鳥居。
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ロンリネスオタクが頑張って岩場から鳥居の写真を撮っていた。

 

 

 

神社から向こうは聖地がないのかおたくらしき人々はいなかった。

私は予定通り、ビーチを横目に那珂湊方面へと向かう。水族館もあるが、今回はスルー。
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大洗と那珂湊を繋ぐ橋。
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橋を渡りきった、那珂湊の入り口。

ここにもガルパン美少女のパネルが設置してあったが、おたくは一人も観測できず。
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今日はたくさんのチェリーを見かけた。
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神社の前の素晴らしい建築。
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そんなこんなで那珂湊駅着。ガルパンフィーバーはここまで来ていない。
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高架ではない単線の鉄道で水戸方面へと帰る。
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今回ほぼ何の下調べもせずに大洗に訪問したが、思いの外とてもおいしいものの食べ飲み歩きができたので、ガルパン好きじゃなくても結構楽しめた。古い町並み好きとしては大洗は少し物足りないけれども、おたくオタクなので様々なおたくを観察でき、少し交流できたのも最高だった。この日はイベントをしていたので、おそらく普段の土日よりもおたくが町に溢れていたのだろう。おたくオタクとして、とても運が良かった。

 

大洗はおたくという存在がなかったらきっともっと寂れた雰囲気のままであったと思うので、経済を回す、という点でおたくは大洗に大いに貢献している。テレビアニメが終わってから結構経つのに、こんなにも聖地におたくが訪れ続けるという作品も珍しい(映画効果もあるかもしれないが)。

おたくの、少し気持ち悪くて時折叫ぶ臭い人が多いという点は少々いただけないが、基本悪さはせず声帯以外は大人しい。

二次元美少女アニメの流行は大抵数年しかもたない。とりあえずテレビアニメも映画も終わったので、これから先もどうやっておたく達に大洗に訪問し続けてもらうか?というのが今後の大洗の課題なのだろう。

 

ガルパン全然知らないけど、今度は冬にあんこう鍋を食べに行きたいと思った。

 

 

 

 

おまけ

勝田駅近くのスナック
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ガルパン全然知らないのに大洗に行った3

めんたいにぎり一個でお腹一杯になった私は、栄えている市街地を探すため、とりあえずあてがないので役場に向かった。

役場の脇には、オタク達がよく写真をアップしている喫茶店があった。
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昭和なビルのデザインが素晴らしい。ここはアニメに出てきた喫茶店なのだろうか?オタク達が写真を撮っていた。

 

このあたりから、街にオタクが増えてきて、フレームからおたくを外すことが不可能になり、あらゆる写真におたくが写り込むようになる。

ほぼ全員ガルパンの袋を持っていたので、まずはグッズ調達するのが大洗巡礼のしきたりなのだろう。私は逆流していたからほぼおたくに出会わなかったわけだ。とりあえずおたくがたくさんうろうろしている道を私もうろうろする。

ここが大洗の聖地巡礼メインストリートであり、商店街のようだった。
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昼はこの右の店で焼き鳥を食べた。おじさんは優しいし焼きたての焼き鳥と揚げたてのコロッケ&唐揚げは美味しかった。
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大洗には結構昭和な商店が残っていて、どれも「生きて」いた。

同じ規模の町ではシャッター街になっていたり店頭でじいさんがボーッと道を見ながら座っていたりすることが多いが、このまちの商店には活気があった。これも皆、ガルパンとオタクのお陰だ。
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外国人の店主が頑張って書いた日本語の看板がある店は信頼できる。
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歩いていてなんとなく気になったので「みつだんご」というのも食べた。

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注文するとおばばがでかい炊飯器みたいな鍋からだんごを取り出し蜜ときな粉を振りかけてくれる。なんと60円、安い。美味しい。

ここもアニメに出てきたのだろうか。店内には美少女グッズがちりばめられていた。

 

 

 

さて、「大洗」でツイッター検索してみると、ほぼ廃墟と化しているアウトレットもあるという情報と自衛隊の船が来ているという情報を聞き付けたので、アウトレットや港がある方向に歩いてみることにした。

 

マンホール。
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ところどころにおたく。
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オタク達は、MOTHER2というゲームに出てくるゾンビホイホイに向かうゾンビのごとく、ぞろぞろと同じ方向に向かっているようだった。

きっとそちらに自衛隊の船があるのだろうと、私もおたくのビッグウェーブに乗る。

ここのところ、旧日本軍の軍艦を二次元美少女化したブラウザゲームの「艦これ」もキモオタクの間で大流行しているので、同じ軍隊色アニメのガルパンと二足のわらじを履いており戦う船に興味を持つおたくも多いのだろう。ちなみに私も艦これはちょっとやってみたが、ある程度条件を満たした後は祈ることしかできない運ゲーに嫌になったので飽きてやめた。

 

 

海の方に向かうにつれてオタク達の数は増幅していった。

増幅したおたくの流れに乗っていると目的地の一つであるほぼ廃墟のアウトレットに到着した。オタク達はこの中を分岐しつつも同じ方向にぞろぞろと歩いていく。
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生きている店舗は片手で数えられるほどで、雑草はちょっとボーボーだった。

建物は綺麗だが、アウトレットでこの規模はちょっと小さいので、近隣のもっとでかいところに客を取られてしまうのだろう。

 

 

 

そして、ぞろぞろぞろとオタク達が向かった先に…なんと、私が好きな産直市の看板が見えた!私の趣味のひとつに産直市見物がある。旅先で野菜を買うことはちょっと難しいが、見ているだけでもワクワクしてくるのが産直市の魔力だ。

うほほーい!とワクワクウキウキその市に飛び込むと、なんと、おたく、おたく、おたく…いちめんのおたく…
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飛び込んで分かったが、ここは産直市でなくガルパングッズマーケットであった。

写真の左上の看板に書いてあるような野菜の店はひとつもない。すべての店を覗いたがすべてガルパングッズだった。いや、産直という意味ではガルパングッズが売られていても間違いはないのか?複雑な気持ちである。

とりあえず私以外みんな幸せそうなので良しとする。

 

 

ガルパン産直市を出て、狭い歩道をちょっと臭うおたくペアの後ろでしばらく歩くと自衛隊の船がついている港についた。
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ステージでは男性がガルパントークをしており、時折おたく達ののぶとい笑い声がどっと上がる。私はガルパンとそれに関連する大洗の知識がないので笑えないが、楽しそうで何よりである。知識は人生をより楽しく彩るものだ。

 

~次に続く~

ガルパン全然知らないのに大洗に行った2

くそけちな私は特急を使わず、気絶しそうな時間を常磐線に揺られやっとのことで水戸駅に辿り着いた。

到着した下り常磐線ホームからは、大洗行きの電車が待つホームにいかにもオタクな方々が歩き回っているのが見える。電車はガルパンのキャラクターの美少女がちりばめられたラッピング電車だ。

 

ちなみに私のガルパンの知識は、戦車で戦うことと主人公が「にしずみどの」と呼ばれていることを知っているだけであるが、どの子が「にしずみどの」なのか分からないレベルだ。それと、二次元の美少女については多少教養があり普段からアニメーションの作画にうるさいキモ・オタクなので、イラストの画風については同じアニメなのか否かぐらいなら見分けることができる。あと鉄道の知識に関しては「電車」と「気動車」の区別は出来るが、とりあえず全部「電車」と呼んでしまうレベルなので、結構ブルブルいっていた気がする私が乗った車両がもしかすると電車でないのならばキモ鉄オタクをイラつかせてしまうかもしれない。

 

私はオタクの知識はほとんど無いが、見た目は図体がでかく猫背気味でシマシマシャツと寸足らずズボンを履き瓶ゾコ眼鏡をかけたキモオタクだ。というわけで、ホームに降り立った瞬間から、見た目だけは大洗行きの電車の周りを闊歩するキモオタクの面々の仲間となる。
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水戸から大洗までの鹿島臨港線は、何故か田んぼの真ん中を走っているのにも関わらず延々と高架だった。

田んぼなんて土地の買収も簡単そうだし踏みきりがあったところで交通渋滞も巻き起こさなそうなのに、何故あえて建設費がかかる高架…と思い後で鉄オタクに訪ねてみたところ、ここは国鉄が作ろうとしたか作りかけたかの路線の第三セクターであるのと、道交法の兼ね合いで新たに踏みきりを作れなかったとからしい。へー。

 

終点の大洗駅につくと、オタク達がドドドドと電車を降りていく。有人改札はコミック・マーケットの人気サークル張りの行列だったので、待つのが嫌いな私はとりあえず、これまた混んだ男子便所を横目に一人も先客がいない女子便所にこもりうんちした。

事を成して便所から出ると、先程まで湿度を何十パーセントも上げていたキモオタクの大群が消え失せている。構内の案内所にも駅前にも一人もいない。待合所にはくたびれたジジババが何人か座っているだけであった。ただ私のトイレが長かっただけなのかもしれないが、神隠しでも起こったのかと一瞬不安になってしまった。


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とりあえず駅の中のガルパンまみれの案内所で大洗の地図を貰った。案内所のおばちゃんが、私に一瞥くれただけでずっと無言だったのは少し怖かった。ハートフルではない洗礼を受けてしまったものだなあとしょんぼりした気分になる。

 

駅前の大通りである。誰もいない、何の店もない。
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めんたいパークで朝食を食べ、帰りは那珂湊から帰ろうということ以外何も決めず、めんたいパークと那珂湊駅の場所以外何も調べずに来てしまったのだが、ここまで駅前に何も無いとは思わず少し不安な気分になった。しかし今回は市街地は駅と少し離れた場所にあるパターンだと信じて、とりあえずめんたいパークに向かった。

 

めんたいパークまでの道も何も無い。オタクっぽい人が遠くに一人だけ見えるがそれ以外は誰もいない。
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後で分かったが、オタクが集うイベント会場や物販会場はめんたいパークと少し違う方向にあったらしい。それで誰もいなかったのかと納得した。

 

 

何の変哲もないお店もガルパンのポスターやのぼりを立てて応援していた。ガルパン、愛されている。
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これはガルパンと微塵も関係ないバス停の「エコス前」。
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エコスの前だから「エコス前」。田舎のバス停のネーミングはたまに面白いから好き。

 

 

なんかいい感じの八百屋
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これも後から分かったが、この八百屋の前の道が聖地巡礼としてのメインストリートらしい。

 

 

ジリジリ太陽の光が刺してくるコンクリートロードをひたすらあるいて海沿いまで出ると、松が植わった涼しくていい感じの遊歩道が…
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と、和んでいたら第1~4のオタク村人発見である。

全身真っ黒の男二人組、時折恐怖を感じるレベルの奇声を上げる男二人組、日本語がうまくしゃべれない三人組、きれい目女子の二人組だ。みんなガルパンの袋を持っていた。お土産だろうか。とりあえず奇声を発している男達が大変怖すぎたので、距離をとった。

 

オタク達の流れに乗って松ロードを少し歩くとめんたいパークに到着した。オタク達は一部は役所方面へ、一部はその先へと歩いていった。
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めんたいにぎり、デカい。
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おばちゃん達がその場で握った出来立てで、とても美味しかった。

  

~次につづく~

 

 

ガルパン全然知らないのに大洗に行った1

「大洗」という場所の知名度は、世間一般的にそこまで高くない気がする。

私も「北海道行きのさんふらわあが出港するところ」というフェリー好きだからこそ知っていた場所だった。

 

しかしここ数年、キモオタク達がこぞって毎週末大洗につめかけている。ツイッターのキモオタククラスタを覗くと、毎週誰かしらが大洗近辺に泊まりで繰り出し、美味しそうなものを食べ楽しそうに過ごしている。

何故そんなことになっているのかというと、数年前に「ガールズ&パンツァー(略称…ガルパン)」という女子高生が戦車に乗って戦う「戦車道」の大ヒットアニメが放映された。その舞台が大洗であり、アニメの中で大洗の町並みがかなり精巧に描かれているが故に、キモオタクは「聖地巡礼」の一貫として大洗に訪れ始めたのがこの大洗ブームの始まりのようなのだ。大洗の人々のハートフルさとアニメの登場人物の美少女達も口にしている食べ物の美味しさを堪能しつつ、この道を戦車で走っただとか、この建物が破壊されたとかを楽しめる町、大洗。キモオタクは大洗の魅力に惹かれ、今週も大洗に訪れる…。

 

 

さて、私は日頃からキモオタクがこんなにも訪れまくる大洗はどんなところなのかと気になっていた。ガルパンを一ミリも知らない私でも分かるなにかスゴい魅力があるにちがいない。しかし調べてみても、大洗には観光地が展望台と水族館と海水浴場と神社ぐらいしかない。いや、それだけあれば十分なのかもしれないが、都内からだと往復計一万円ぐらいかけて行く場所としては私にとってもう一押し何かが足りない…気がする。

海水浴しに行くならいいかもしれない。でも私は海水浴しない。

大洗で一番激推しされている観光地は水族館らしい。でも私は旅先で動物園や水族館に行くのは邪道だと思っている。

展望台…そこからしか見えない景色もあるなもしれないが、「展望台」自体は結構どこにでもある。

神社…私に知識がないのもあって、伊勢神宮とか熱田神宮レベルじゃないと吉幾三というまで気分を高められない。

 

私が普段旅行する時は、いわゆる「町並み保存地区」の制覇・それ以外の古い町並みの散策と、とりあえず全国の人が知っている観光名所に一回は訪れること等々に重きを置いているので、古い町並みがなさそうな大洗に行く気がなかなか起きなかった。が、今回文鎮のように重い尻を上げて大洗に日帰りで行ってきたので感想をつらつらと述べようと思う。

 

 

~次に続く~

 

キッチンクレソン【南武線南多摩駅】

私は小汚ない定食屋が好きだ。

昭和の時代からやっていて、昼から酒も呑めて、煙草も吸える、そんな年季の入った店が好きだ。 

外で昼御飯を食べるときは、決まって「駅名+定食」で検索し、店内のレビューを見て一番老舗っぽい店を選びそこへ向かう。

 

先日も南多摩駅で昼過ぎに用事があり、一度も降り立ったことがない駅だったのでいそいそと昼食処を検索した。

何件かヒットしたので、レビューを見つつ隣同士の立地の洋食屋と中華料理屋の二つに絞る。どちらの店も昔からあるお店のようで、昼御飯前の空っぽの胃袋でどちらかをチョイスするのは大変難しい。

お店の前まで行き、フィーリングで選ぶことにした。

 

駅から歩くこと約5分、川崎街道に面するその三角形の区画には、和風居抜きのインド料理屋と中華料理屋と洋食屋が固まっていた。グローバルである。

中華料理屋と洋食屋の前を反復横とびしながら店構えを舐めるように観察する。どちらからもおいそうなオーラが垂れ流されている。悩ましい。悩ましすぎる。

私は悩んだ末、外からでは店の中の様子が全く予測不可能であり、その扉にかかった小さめのホワイトボードに震えた老人の文字で「日替わりランチ500円 ごはん・味噌汁・お新香付」と記してあった洋食屋をチョイスした。

 

 

仲が好い同行者と怪しげな店に入るとき、私は大抵特攻隊長を押し付けられる。入店する直前まで店長や雰囲気をそこまで気にしないので、レビューではほぼそれらを確認せず流し読みする。いざ入店するぞと扉に手をかけようとする段になって初めて緊張の波がどっとおしよせ冷や汗がビュッ!と噴出するのだが後戻りはできない。そんな体験を何回もしてもなお店長や雰囲気をあまりリサーチしないので、深層心理では癖になってしまっているのかもしれない。

 

ドアを開けると薄暗い。よく晴れた日に訪れたので、目が慣れるのに一瞬時間がかかった。すえた臭いが鼻につく。母校の近所にあった今は無きラーメン屋の端に座っていた、大将の家族の老婆を思い出した。

 

店内は想像より狭く、10席ちょっとしか無かった。

店の左半分は壁際にまるでスナックのようにこぢんまりとしたソファーとテーブルが配置してあり、もう右半分はL字のカウンター席に、バーによくある背もたれがとても低い丸椅子が並んでいた。ソファーにもカウンターにも、少し黒ずみかけた、毛玉だらけの花柄のキルト生地でできた、椅子にぴったりのカバーがかけてあった。

ドアのガラスのほとんどの部分には装飾用の黄色いフィルムが貼ってあり、外からの光はデザインでフィルムを貼らずに開けてある二本のライン分からしか入らない。橙色がかったいくつかの控えめな電灯が、その店内を照らす大きな役割を担っていた。

 

その薄暗い店内は、まるで色褪せた昔のフィルム映画の中に入り込んでしまったかのような錯覚を私に抱かせた。

 

 

私はお一人様で入店したのですぐにカウンター席に座る。

カウンターの中には汚れ一つ無い真っ白なシェフ帽とコック服を纏った少し腰が曲がった主人がおり、私が着席すると無言ながらもすぐに水とお手拭きを出してくれた。

私は店内のホワイトボードに「ハンバーグステーキ」と震えた字で書いてあるのを確認した。おそらくそれが日替わりメニューだと考察しつつ「日替わりランチでお願いします」とシェフに告げ、店内を見回した。

先客は作業着を着た男性とスーツを着たリーマンだけで、店のBGMはお昼のNHKニュースだ。

カウンターには震えた字で書かれた手書きメニューと三角に折られた紙ナプキン、レトロな灰皿とこれまたレトロな箸袋に入った割り箸が並んでいた。箸袋には植物を模したマークがライン上に並んだイラストの上に「食後にコーヒーはいかが」という謳い文句がレトロな文字で書かれており、初めて見る袋だったので持って帰ろうか少し悩んだ。

メニューはステーキやカニクリームコロッケといった洋食の王道メニューで、全てにスープとライスがついているがほぼ全てが1,000円未満だった。安い、安すぎる。この老人シェフは普段年金で暮らしており、儲け度外視の趣味でクレソンを営んでいるのではなかろうか、なんて心配になってしまった。

 

ペチペチとハンバーグを叩く音が聞こえ、ジュッという音共に肉が焼ける良い香りがしてきた。

いつの間にか「すえた臭い」は気にならなくなっていた。

 

 

先客二名に日替わりランチらしきものが出されてしばらくした後、私の前にもほぼ無言でご飯と味噌汁、おつけもの、メインのプレートが提供された。

味噌汁はお揚げとワカメのシンプルなもの。だしの素がきいていた。美味しい。

おつけものは大根とキュウリの浅漬けで、キュウリはこれでもかというほど浅く漬かっており、ほぼ生のキュウリそのものだ。でも薄味で美味しい。

メインのプレートはスライスされたキュウリが三枚扇状に乗せられたキャベツサラダと、手作り感溢れる薄めのハンバーグにデミグラスソースがたっぷりとかかっていた。ハンバーグは大変ジューシーで、デミグラスソースをつけてもそのままでも大変美味しい。柔らかすぎず硬すぎず、シェフの素晴らしいペチコネ加減がきいている。食べているうちにデミグラスソースと肉汁がサラダの方に流れていき、キャベツと絡み合う。これもまた美味しい。

わたしはボキャブラリーが貧困なので「美味しい。」としか表現することができなくて大変申し訳ないのだが、どの品も大変美味しく、店の古い映画のような雰囲気もまたその美味しさを高める要素の一つになっていた。

 

プレートに残ったソースもご飯に絡めて完食し、一息ついてから会計する。

明朗会計、500円。最初、店の外のホワイトボードを見たときは安すぎるのでてっきり税抜きかと思いきや、500円ポッキリだった。原価だけでも500円を越えそうだ。しかも、12時代で飲食店の来客はピークであるはずなのにも関わらず、客は私含めて3人。経営が心配になってしまう。先程も述べたが、シェフは年金を貰っている年だろうし、既にこのレストランは「老後の趣味」の領域なのだろうか。

どちらにしても、10年後にはきっともうなくなってしまっている食堂の一つだろう。

 

南多摩駅に用は無くともこのお店にはまた来よう、そう思えた素敵なキッチンだった。

 

 

 

キッチンクレソン
東京都稲城市大丸512-12
https://tabelog.com/tokyo/A1327/A132703/13080044/

私は風俗を利用する男を伴侶や彼氏にするのは嫌だ

私は風俗を利用する男を伴侶や彼氏にしたく ありません。

 

数年前、成人式で再開した竹馬の友が彼女がいるのにもかかわらず

「毎日ハンバーグもいいけどたまにはエビフライも食べたい」

なんて理由で風俗を利用しているのを聞き

「そんなことなら私は恋人を酸素のような存在として捉えたい」

と、思わず普段バカにしている「彼氏は酸素…いないと死んじゃう(*´▽`*)」系女子のようなアンサーをしてしまうほど風俗を利用する恋人は嫌です。

昔から漠然とそう思っていたのですが、「生理的に…」なーんてフワフワとした理由でこれまで嫌がっており、本当にそうなのか、どうして嫌なのかを考えたことはありませんでした。

 

「生理的に嫌だ」と、風俗という存在を知った時からずっと思っていたのですが、何故生理的に嫌なのかと考えると、その生理的に嫌な部分が「風俗」自体に見当たりませんでした。

今日は食っちゃねする以外なにもすることがなく、ひたすら悶々と考えたので、風俗利用男性を嫌だと捉えている理由を自分の考えを整理する意味も兼ねて書き連ねていこうと思います。

 

1、病気の感染リスクが嫌?

一般的に、風俗は性病感染のリスクが高いと言われている。しかし果たして本当にそうなのだろうか。

ちゃんとした店に勤めてい風俗嬢は定期的に性病検査を受けるという。確かに大学のころのクラスメートが愛用していた3000円を出すと腕にブツブツがあるおばさんがサービスしてくれるような風俗ではそんな検査している可能性はゼロだが、大抵の店ではきっちり検査しているのではないだろうか(想像)

また、この理由で嫌というなら、ちんちんが乾く間もなく一般人女とセックスしまくっている人間もハイリスクなので嫌だ、ということになる。私のようなキモオタクをそんなちんちんが乾く間もない人が見染めてくださる可能性はゼロだが、もし見染めてくださるのならば嫌な気分一つなく付き合える。

ということで感染リスクが嫌なわけではないようだ。

 

 

2、会社付き合いでも流されてそういう店に入っちゃう主体性の無さが嫌?

男の社会では、会社づきあいで風俗に行くことがあるらしい。話を聞くに、断れないらしい。断れても後々の関係が悪化するらしい。

あっっっっっそ!!!!!!!!!!!

って感じだ。男ならうまく断れ。行きたくないなら逃げろ。なんだかんだ理由をつけて好きな女子に告白しない道程みたいで嫌だ。(女子校だったのでそういう道程にであったことはないです。)

自分は行きたくなかったとか言ってなんだかんだ言って女体に興味があるだけなのだろう。人のせいにして大変むかつく。風俗に行くなら潔く自分の意志で入店しろ。

 

 

3、世間一般の女が男の風俗の利用を快く思っていないことを知ってか知らないでかで 利用するのが嫌?

風俗の利用を快く思う女は密林の奥に住む天然記念物張りに少ない。にちゃんねるでしか出会ったことがないのでもしかすると存在しない生き物なのかもしれない。

当然そのことは男らも知っているはずである。これを知らない、わからないのは道程ぐらいである。二次元の女子はハーレムを受け入れても三次元の女子はハーレムを受け入れないのである。

つまり、それを知って風俗を利用する男もクソだし、知らずに利用する男もクソなのである。

 

 

4、金で女を買わないと女とセックスすらできないという男ランクの低さが嫌?

男がセックスするのは難しいらしい。キモオタクのような風貌の私がもし男だったら、金で女を買わなければ女とセックスできずに孤独に人生を終えると思う。(デブなので、デブ専のホモとならセックスできると思う。)

もし私が女だったら、気持ち悪いので金で女を買う自分♂とは絶対に付き合いたくない。

 

 

 

これらを総合的に考えて、めぞん一 刻の五代さんはとても素敵な男性だと思っていたのにトルコに行ったから嫌だ。 水商売だけど会社の付き合いでのキャバクラはギリギリ許す。ただし、北海道のキャバクラはダメだ。

風俗を利用したことがある男は、少しでも気がある女がいるならば、性病検査に行ってクリーン さを確認した後に墓場までその事実を持っていくか、出会って一番最初の時期に風俗経験をカミングアウトしろ。

 

というわけで、性病検査、おススメです。

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神戸の直方体看板【神戸市】

先日神戸市を町歩きしたとき、他の都市ではあまり見かけない形、「直方体」の看板をそれなりの頻度で見かけた。

こういう形のやつである。


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NHKで放映されている、ファミリア(※注)の創業者の女性を題材にした朝ドラ「べっぴんさん」でも、主人公が現在拠点にしているお店の前の通りの右端に何気なく設置されており、よく映像に写り込んでいる。
「天山商会」と書いてあるようだ。
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注※神戸発祥の良質な子供服のブランド。皇室の方が着用していたり、出産祝いに送られたりしている。先日建築オタク界では知らない人はいない美しいレトロ建築のファミリアホールが取り壊され、建築オタク界に衝撃が走った。



私は昭和の日本を知らないので、もしかすると一昔前までは全国のそこら中にあったものなのかもしれないが、趣味で平成の日本中を旅してきた中で、似たような直方体看板がこんなにも設置され残っているまちは神戸以外に無かったように感じる。
神戸市にこういう看板を量産する看板屋さんがあったのか、全国に直方体看板は普及していたが神戸市にだけたまたま残存しているのか、私が気がついていないだけで他のまちにも同じような看板はちょいちょい残っているのか…。


先日また神戸を訪れる機会があったので、その時に撮り集めた直方体看板をとりあえずひたすら貼っていこうと思う。





・1本目
「東川崎住宅」
「東川崎地域福祉センター」
各2面
スタンダードな一本。
手書き文字ではないので比較的新しい作品?

・2本目
「暴力・麻薬 追放相川モデル地区(推進委員会)」
「暴力・麻薬 は町ぐるみで追放しよう」
「暴力・麻薬 は見ても聞いても110番」
「シンナー、ボンド遊びはやめましょう」
4面が異なる。
手書き文字が良い味を出しているが、ボンド遊びをするような子が現代にまだ残っているのかは疑問である。
下のコンクリートが丸いのが特徴的。
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・3本目
各2面タイプ。
ベコベコの看板が多い中、比較的綺麗に残っている一本。
王子公園駅から少し東の阪急沿線にて撮影。
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・4本目
かなり新しい。
他の看板と比べて少しずんぐりむっくりしている。
1本目の東川崎住宅の看板と同じフォント?
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・5本目
1本しか見かけなかったかなり珍しい三角柱タイプの看板。
しかも真っ赤。しかも土台のコンクリが丸。
走水(はしうど)なんて初見で読めないなと思いながら撮影。
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・6本目
・7本目
三ノ宮駅北側の繁華街で二本並んで立っているところを発見。
やはり繁華街では酔っぱらいに絡まれるのか、かなりベコベコしている。
当たり馬券を換金してくれる質なんてまだここらに存在しているのだろうか。
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・8本目
おそらく、ベコベコになりすぎたので自分で新たなプラ板を張り付けたであろう1本。
心なしかノッポ。
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この看板で宣伝している「レオピンロイヤル」を楽天で調べてみたら、普通の栄養剤と比べるとめちゃくちゃ高価だった。
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・9本目
阪急三宮駅~春日野道駅の下の有名な高架下で見つけた1本。
文字が焼けて読めなくなっている上に薄汚れている。
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・10本目
これも春日野道駅までの高架下で見つけた。
結構メコメコ。
ダイビングスクールはこの日休業日なのか閉店してしまったのか、シャッターが降りていた。
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・11本目
春日野道駅付近の大安亭市場付近にあったこれまたメコメコの看板。
大安亭市場には道路を挟んで上中下と三区画に別れていたが、栄えているのは下だけだった。
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・12本目
二宮神社の入口で発見。
神戸には一宮から八か九宮ぐらいまであるようだ。そのうちの二番目。
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ちなみにこの二宮神社、嵐というジャニーズのグループに「二宮」という名前のメンバーがいるようで、嵐のコンサートの当選や本人との邂逅を願う絵馬が大量にかかっていた。
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・13本目
二宮市場入口横の玉子屋さんの柱に紐で固定された看板。
面で文字の色を変えているのが可愛らしい。
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昭和ノスタルジー溢れるものの消滅しかけの二宮市場については、また別の機会で紹介できたら、と思う。
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大抵の直方体看板はベコベコでコンクリも劣化し、古ぼけている。どのくらい古いのかは分からないが、もしも20年以上前の阪神淡路大震災を乗り越えてきたものだとたら、とてもロマンがある。

以前は設置されていた場所なのに現在は撤去されていた、というケースもあり、真新しい直方体看板は少ないので、これからはどんどん減っていってしまう存在なのだろうか。
今後も新たな直方体看板を見かける度に撮り納めていきたいと思う。